9月議会質問内容、ほか
9月5日、会派を代表し一般質問を行いました。今回の内容は提案というより追求色が強めでした。地域を回る中で見えてきた課題や純粋な疑問、市民の安全安心を守る視点、宇都宮駅西側ライトライン延伸の詳細計画がそろそろ公表となりますので現段階での確認も込めた認識の共有、今後の施策の根幹となる財政運営については歳出超過の見通しとなる事などから執行部の考えを質しました。
また、議場の天井改修工事が行われている関係で9月・12月は仮議場での会議となっています。いつもより皆さんと距離が近いので、より「対話」に近い感じ。ある意味仮議場はレアケースなので、ご興味のある方は是非傍聴にお越しください(多分、高い確率で施設内は迷うと思いますが)。
【部活動の地域展開について】
中学校部活動が段階的に地域移行となり、各校最低1つの部活動が休日移行するよう取り組みが始まっています(将来的には平日も地域移行に)。その中では早速、多感な時期である生徒との向き合い方や地域の受け皿組織ガバナンス構築に苦慮する場面が見受けられます。地域移行した指導者が生徒の人間関係に首を突っ込むのもおかしいですが、かといって雰囲気が悪いと部活どころじゃない。先生の負担軽減も考えると、やはり保護者の地域移行に対する理解を広めなければならないと感じたことから、情報共有の意味も込め・・・そういえば私が中学生の頃(女子バレー)も、今となればどーでも良いことで人間関係がこじれてすごかったな…と回想しながら質問しました
【高齢者等地域活動支援ポイント事業の拡充について】
高齢者等地域活動支援ポイントは対象者が地域貢献や健康づくり活動に参加した際、1時間あたり1ポイント・1日2ポイントを上限とし、年間50ポイントまで付与しています。特に地域貢献活動は本来行政が担うべき公道の草刈りや落ち葉拾いなどを行っている団体もあることから、これらについては差別化を図ったら如何かとの趣旨(地域貢献は2pt、健康づくりは1ptにするなど)。
⇒あまり良い回答は得られませんでした。年間最大50ptなのですが、皆さん大体18pt前後の利用率なので、このあたりも検証しながら次回違った視点で質問してみたいと思います。
【財政運営について】
先日発表された中期財政計画では今後の財政運営が毎年32億から65億の歳出超過となる試算。今後も控えるさまざまな整備や老朽化対策で市債長期金利の動向も気になる。市税収入は増加傾向だが実質賃金の上昇は限定的で市民生活の安定はまだ時間がかかりそうだ。歳出超過にあたり今後どのような分野での効率化や事業再考を検討してくのか改めて伺うとともに、経常収支比率96.4%と財政の硬直化が懸念される中、この数値をどの水準でコントロールしていくのか。
⇒あらゆる分野で「稼ぐ力」を高める取り組みや事業の「選択と集中」、「施策事業の再構築」を全庁一丸となって推進し歳出超過の解消を図る。扶助費や物件費など消費的経費の削減に努め、経常収支比率は90%台前半を目指すとのこと。これまでも様々な工夫を凝らして収益を確保してきましたが、その影響で一時的に普通交付税の不交付団体となったことも記憶に新しい。また事業の選択と集中もこれまで行ってきていたわけですが、物価高騰の影響がそれをはるかに凌いでいることを加味すると、これまでと少しフェーズが違う。いずれにしてもこれからが正念場なのだと思います。議員としてどのような提案が望ましいのか、議会も更に気を引き締める必要があります。
他、とある地区で問題になっている盛土の問題や計画されていた森林公園再整備事業が物価高騰の影響で頓挫してしまった件、指定管理者制度そのものに対する課題の認識、半世紀以上ほったらかしとなっている都市計画道路の在り方、10月に国へ申請するライトライン駅西側の軌道運送高度化実施計画の細かい内容についても質問いたしました。
地域を歩いていると、市民と議会(役所)は変なところで認識がおかしな部分があります。例示はいっぱいありますが最近では海外行政視察や議員定数・議員報酬などもそうですね。市民の皆さんはこの点について、結構削減の意味合いで関心を寄せてくれますが議会の中はこの部分の見直しや廃止・中止の意見を言うと結構嫌厭されます。ただ何でもかんでも削減すれば良いわけではないですが、定数・報酬・自分たちの在りようというのは定期的に見直しを図らないと緊張感が無くなりますし、議員や役所に対する市民の不信感というのは想像以上に大きいもので、その乖離を埋める作業というのがきっと議員本来の仕事なのでしょう。それに気づかず、役所に対する物わかりだけ良くなって期数を重ねていくのは、、、カッコ悪いなあとも思ったり。
地域を歩けば歩くほど。資料を読み込み、調べれば調べるほど、自分の軸足は何処にあるだろうという緊張感のループが揺蕩う感じです。乖離を埋めていきましょう。自戒を込めて
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